川島葉留美の市民漢方教室（喘息）

涼しい風が吹き始めると喘息が起こりやすくなります。

原因は花粉、犬、猫の毛や小鳥の羽根についているダニ、室内のダニ等が

あげられます。

夜明けに発作が起こり、呼吸困難な症状が起こります。

漢方薬を服用することにより、症状が軽減するだけでなく、発作が起こる回数も少なくなり

次第に喘息が起こらなくなります。

喘息の体質改善作用のある漢方薬をご紹介しましょう。

問

52歳男性

秋頃になると喘息が起こり、痰がたくさん出て、呼吸が苦しく、

ゼイゼイと胸がなります。

身体が疲れやすく、足や手の先が冷たく冷え症で、食欲がありません。喘息を治す

漢方薬は、ありませんか?

答

体力がなくて、疲れやすい方の喘息に用いる漢方薬がございます。

痰の分泌を抑制し、気管支の痙攣を止め、肺に集まった水分を排出して、

呼吸を楽にします。

食欲増進作用があるので、体力を増しながら、喘息体質の改善をします。

問

36歳女性

三年前から喘息が起こるようになりました。

割合体力があり、病気とは無縁だと思っていただけに発作が出て、痰が多量に出て、激しい呼吸困難状態や喘息が起こると焦ってしまいます。

発汗したり、熱発して、会社を休むことも度々あります。

答

喘息が起こるとヒューンヒューンと呼吸が苦しくなります。

口が渇き、冷たい水を飲みたくなります。

座ったまま眠り、夜を過ごす方に改善していく漢方薬がございます。

痰やせきを止め、喘息発作を止めるだけでなく、体質改善作用もありますので、

平常時に服用して、発作が起こった場合も続けて服用してください。

問

76歳男性

朝夕に寒くなり、肩が冷えると喘息が起こります。

咳痰が多く、白い泡を含んだつばのように粘ります。

夏でも手足が冷たく、微熱も続くこともあり、全体的に体力がなくなりました。

答

改善していくよい漢方薬がございます。

かぜから喘息になる方も多いようです。

身体をあたため全身の血行を改善して、体表部を強め、解熱・鎮痛・鎮咳作用があります。

自律神経を調整して、自然治癒力を回復させます。

秋口から1～3ヶ月間服用されるとよいでしょう。

問

71歳女性

とても痩せていて、実際の年よりも老けて見えます。

喘息で呼吸が苦しく、痰がなかなかとれません。

痰に血がまじることもあります。

答

改善していく漢方薬ございます。一ヶ月ぐらい服用を続けて頂くと楽になり、

体調も快調に向かいます。

漢方薬は症状、体質にあわせて服用して下さい。