川島葉留美の市民漢方教室(アトピー性皮膚炎)
- siminkanpoh
- 11月5日
- 読了時間: 2分
アトピー性皮膚炎の子供さんが非常に増えています。
生後三ヶ月から六ヶ月におこり始め、二十歳を過ぎても治らない人も多くなり
成人にも増えています。皮膚が乾燥して、ザラザラと角化、ふけ状に落ちる。
皮膚にも発赤疹ができ、かゆみが強く、睡眠中に無意識にひっかくために
傷ができ、皮膚が次第に肥厚します。
大変汚い感じがするため、学校に行きたくない。
会社勤めが苦なり、退社するという状況もあります。
背中、腕、肘や膝のうら側、首筋、顔等あらゆる部分に出ます。
原因は、角質の形成不全、アトピー性素因体質と言われますが、
刺激が伝わりやすく、炎症を起こしやすい体質であると共に心身症としての
発症も多く見られるようになりました。
また、副賢皮質ホルモン剤を多用するため、一時的には小康状態を
保ちますが、使用を中止すると更に増悪します。
漢方薬によるアトピー性素因体質の改善は、六ヶ月から二年ぐらいかかりますが、
あせらず治療してください。
問
4歳と6歳の男児生後三ヶ月から、ザラザラした肌になり、ふけ状白い粉が
ふき始めました。次第に悪化して赤く発疹が出て、かゆみも強くなり、かき傷が絶えず
Tシャツに血がついています。
なるべく早く治してあげたいです。
答
温清飲を服用、塗り薬は紫雲膏を用います。
皮膚がガサガサして、炎症や痒みがある場合に用います。
炎症、鎮痛、解熱、鎮静作用があり、解毒、体質改善薬として働き、かゆみを止めます。
温清飲を服用してすぐにかゆみが止まり肌が整う方もいますが、副賢皮質ホルモン剤を止めたため、一時悪化する場合もありますが、辛抱強く温清飲を服用すると、アトピー体質を変えることができます。
問
6カ月乳児(女)
顔、頭、胸、背中に湿疹ができ、可哀想な状態です。
他の赤ちゃんは、玉のように綺麗な肌なのにと妻は悲しむばかりです。
答
治頭瘡一方を薄めた液を哺乳瓶に入れて服用させてください。胎毒を下すといわれていますが、アトピー性体質を、最も早く改善します。
もちろん幼児、成人にも用います。
問
17歳の女子高校生の母親
アトピー性皮膚炎が悪化、赤黒く腫れています
漢方治療方法はありますでしょうか。
答
十味敗毒湯加連ぎょうを服用すると化膿を止め体質改善を行います。
いずれもあせらずじっくり治療することが大切です。
少しの変化に一喜一憂して、精神的に追いつめない事が心因性アトピーには、大切な事です。
いろいろなアトピー性皮膚炎に応じた漢方薬がございます。
詳しくはご相談ください。
コメント