川島葉留美の市民漢方教室(倦怠・疲労感)
- siminkanpoh
- 12 分前
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前代未聞という熱射の夏が去りましたが、皆様の御身体の調子は、いかがでしょうか。
体温より暑い温室で生活なさった方も、冷房の中で終日過ごした方も、随分体調を崩して
なんとなくだるく、年齢のせいかな?と考えていませんか?
食欲不振・咳が止まらない・吐き気やめまいが起こる・足がだるい・頭痛・耳鳴りと
訴えは異なりますが、身体中検索しても、異常なしで、治療法もなく困っている方も
多いようです。
こんな時は、体調(体液・血液・精神状態)を整えます。
問
77歳男性
そうめんやお茶漬け等さっぱりした物や、果物を少し口にするだけで食欲がありません。
夜半に寝汗をかいて起き、それから動悸がする。
耳鳴りがするなど眠れません。疲れやすく、顔色も悪いようです。今年の暑さで身体が
弱ったようです。
答
漢方薬を服用するとよいでしょう。この漢方薬は体力・気力が落ち、顔色が悪く、抜け毛・心悸不眠・身体や皮膚に艶がなく、食べる元気もない、物忘れする人に用います。
時に、病気・産後の衰弱や疲労時に用いると、体力が回復します。
問
Mさん、女性70歳
夏に食欲がなくなり、微熱が出るようになりました。手の平や足の裏がほてり、体調がなんともいえず悪いのです。夜は、心配のあまり、夢をよく見て、眠ったような気がしません。
背中が痛み、痔も悪くなりました。
答
漢方薬を服用して下さい。この漢方薬は、十の葉がすべての諸虚不足を補うといわれ、消化機能を高め、血液の循環を改善。心身が衰弱し、全身倦怠感がある人の体調を整えます。
造血作用・免疫力の増強があり、手術後や白血病・癌等の体力が低下しているときに、補助的に用いてもよいでしょう。
問
T子、女性81歳
夏の暑い盛りに、風邪も引かないのに、ゴホゴホと咳をします。
昔、結核を患ったことがありましたので、調べてみたのですが、気管支の機能低下とだけ告げられました。目や鼻の穴が乾いて、カサカサしているのだけではなく、皮膚も潤いがなくなり、急に老け込みました。
答
空咳や濃い痰が出る場合の乾いた咳に漢方薬を用います。
今年の夏は、特に暑く、体液を消耗して、このような症状を起こす方々が多いようです。
この漢方薬で皮膚や粘膜を湿潤し、呼吸やまぶたの開閉も、ずいぶん楽になるでしょう。
体力の減退の末に起こるめまいにも漢方薬が奏効します。
詳しくはご相談下さいませ。
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